2016年09月05日

虫歯の根の治療では

コンポジットレジン(composite resin)を充填してくれた。
 レジンというのはプラスチック樹脂のことで、コンポジットレジンというのはセラミックを混合させたセメント状の混合樹脂という意味になる。
 虫歯の根の治療の専門医は、それをセメントを塗るようにコテでペタペタと歯の欠けたところに充填してくれた・・・
 国立病院では、コンポジットレジン充填は保険でやってくれたが、歯科医によっては必ずしも保険ではないそうだ。材料費と手間と技術が必要な割には、保険点数が低いということらしい。
 
 「この大学病院は治療はともかく、メンテナンスはあまり上手じゃないんですよ。クリニックを紹介しますから、歯周病なども、そこで診てもらった方がいいですよ」
 虫歯の根の治療の専門医は、そうも言った・・・確かに大学病院で治療にあたるのは若い医者が多かった。
 この医師がなぜ、開業医での治療を勧めたのか、本当のところは判らない。
 大学病院で研鑽を積んで開業したベテラン医師の方が、経験豊富で腕が良いのかもしれない。
 あるいは、大学病院はあくまでも研究施設なのだから、メンテナンスは開業医に任せるということなのかもしれない。それでなくても、大学病院は混んでいる。
 あるいは、大学病院が患者を独占していては、開業医が成り立たないので、歯科医同士のある種の互助意識があるのかもしれない・・・
 紹介されたクリニックを訪ねると、たまたま手が空いていて、すぐに診てくれた。
 女性の歯科医だった。年齢的にはオバサンだが、知的美人なのでオバサンというには失礼というか、ちょっと気が引ける。
 
 診察台に座ると、目の前にWINDOWSパソコンのモニターがあった。
 「すごいですね、パソコンのモニターですね」
 正直、何に使うのだろうと思いながら尋ねると、知的美人の医者は紹介状を読みながら、にこりともせずに言った。
 「歯を白くしたいんですね・・・まず、レントゲンを撮りましょう」
 また、レントゲンを撮るのか・・・と思いながらレントゲン室に行くと、国立病院よりもスマートな最新鋭のレントゲン装置があった。
 診察台に戻ると、レントゲン写真が早速モニターに映し出されていた。
 あのレントゲン装置はフィルムじゃなくてデジタル撮影なんだな・・・と思ったが、知的美人の医者の冷たい反応が予想されたので、何も言わなかった。
 口を大きく開けてカメラで写真も撮ったが、やはりデジタルカメラで、すぐにパソコンのモニターに映し出された。
 「まず、歯石を取りましょう」
 そう歯医者に言われて、都合4回、上下の歯の歯石を取りに通院した。 それにしても、国立病院でしたクリーニングって、いったい何だったのだろう? 時間も20分程度だったし、本当に申し訳程度のクリーニングだった・・・
 まあ、それにしても歯石のクリーニングというのは嬉しいものじゃない。歯と歯肉の間をゴリゴリ掃除されて出血もするし、ヒリヒリもする。
 歯石のクリーニングが終わると、歯周病はなかったと医者は言った。そして、いよいよ治療済みの虫歯のインレー(inlay)、充填物の交換の話になった。
 「ハイブリッドセラミックという、セラミックとプラスチックを混ぜたものの方が、長く持つので良いと思いますが、それでいいですか?」
 やっぱ、保険外治療になるのか・・・でも、白い歯にしてほしいと頼んだのは俺だし・・・
 「はい・・・」
 
 保険外インレーには、セラミック、ハイブリッドセラミック、いわゆる金歯のゴールドがあって、それぞれに一長一短があるそうだが、いずれも1本3万円前後からだそうである。
 歯医者はやっぱり高い・・・
 治療費の話を連れ合いにすると、「うわっ、高い」と言ったが、そもそも歯の詰め物を白くしたらと勧めていたのは連れ合いだし・・・
 「仕方ないわね」とも言ったが、年末の入用な時にちょっと迷惑そうだった・・・



Posted by laksjidhyhuan at 15:24│Comments(0)
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